※完売しました※グァテマラ・グアルバドール農園・ アナエロビックワイニー144時間【限定60㎏】
コーヒーチェリーを収穫した後、コーヒー豆つまり種子を取り出しが必要になります。果肉のついたコーヒーチェリーのままだと輸送や保管されている間に腐ってしまうからです。そのために処理することを「コーヒー加工方法」「精製」「プロセス」などと呼びます。この加工方法によってコーヒーの味わいやフレーバーは変わってくるのです
代表的なコーヒーの加工方法は①ウォッシュド②ナチュラルの2種類があります。
ウォッシュドプロセスはクリーンな酸味とさっぱりとした味わいが特徴で、ナチュラルプロセスはフルーツなどの果実味のある独特なフレーバーが特徴となることが多いです。一昔前は上の2つの加工方法が一般的でしたがここ最近はスペシャルティコーヒーが流行り、コーヒーを楽しむ人のバラエティが増え、コーヒーの味わいにも多様性が必要になってきています。
そこでコーヒー農園の生産者たちは少しでも独特なフレーバーを持ったコーヒーを作り、少しでも高く売りたいという気持ちが湧くのです。そのために新しい品種を植えたり、新しい加工方法を試したり、試行錯誤をしながら研究を重ねます。
ゲイシャというフレーバーに富んだ品種や、ラテンアメリカでよく見られるようになってきた甘みを残すハニープロセスはその代表例ですね。その新しい加工方法の中でもここ最近注目を浴びているのが、今日のテーマ『アナエロビックファーメンテーション』です。JBCやWBCなどバリスタ競技でも良く目にするようになってきました。
今回、ご紹介する新豆はエルサルバドルで生まれた伝統的な栽培品種「パーカス」を、複数時間を分けてアナエロビック加工※し、その中で一番味覚に優れた144時間発酵ロットを選抜しました。密閉した袋に500キロのチェリーを入れて、144時間(6日間)嫌気発酵をしたあと、レンガのパティオで天日乾燥させました。
144時間の嫌気発酵がもたらす圧倒的な風味、黒系果実の甘い香りが特徴です。
※アナエロビック加工とは・・・※
コーヒーの加工には発酵の段階が生まれます。
通常ナチュラルプロセスで加工するときは、天日乾燥など空気に晒され、酸素に触れながら発酵していきます。
発酵酵母の中には酸素を嫌い、酸素がないところで活動的になる酵母やバクテリアがいます。それらが活発に活動し発酵すると通常の発酵時とは違った味わいやフレーバーが生まれるのです。
酸素が嫌いな酵母を活発にするために空気を抜いて発酵させるやり方を「嫌気性発酵」、今日のアナエロビックファーメンテーションと言います。この嫌気性発酵、元々はワインなどでよく見られる手法です。
つまりコーヒーチェリーをタンクや容器などにつめ、空気を抜き、酸素をなくした状態で発酵させるやり方です。
そうすることで、通常の発酵時とは異なったフルーツ、ワインやモルツのようなお酒、さらにはシナモンといった独特なフレーバーや甘みなどが生まれます。この独特な味わいが味わえることからスペシャルティコーヒーの中で注目を浴びています。