モカ・マタリ・アルマカG-A
イスラム国の影響で最近港が閉鎖され、入荷が困難な状況になってしまったイエメン産コーヒー。当店でもアルソワイド、アルタイルが入手困難となっていて、次回入荷はのめどは全く立っておりません。そんな中、とても貴重なモカの豆が入荷しました。 その名も『モカ・マタリ・アルマカG-A』 です。モカ好きな方にぜひ、お試しいただきたい逸品です。
原産国:イエメン サナア西部 ハラズ・ハイマ・バニマタル地方
標高:1,500m~ やや水分を残した状態で保存されたチェリーを脱穀精選
精製製法:天日乾燥
スクリーン:グレードAスクリーン15
イエメンは、エチオピアと並びコーヒー生産および文化の源流であり、「モカマタリ」のブランドで知られます。 しかし生産されるコーヒーは、生産農家から輸出までのルートが複雑であり、選別の粗い品質のものであると言われます。 そのような中、”アルマカ”に関しては、イエメンで唯一 最新式のイタリア製選別機を有する「イエメンコーヒープロセッシング」という輸出業者が、保管と選別を丁寧に行っております 。
コーヒーノキがいつ頃から人間に利用されていたかは、はっきりしていません。アラビカ種の原産地であるエチオピアのアビシニア高原ではオロモ人(ガラ族)が古くから利用していたとする説があり、薬草または携帯食として潰した果実や葉を団子状にして用いていたと考えられています。その後もイエメンでは修道者が眠気覚ましとして用いられたが、宗教的な秘薬に留まっていました。一般民衆に広がり始めたのは15世紀にファトワー(イスラム教の法学者)で認められてから以降で、その後イスラム世界全域に拡大しました。ヨーロッパには、16世紀末にオスマン帝国から伝わったとされています。17世紀に入り、ヨーロッパ各国にコーヒーが普及し始めると、イギリス・フランス・オランダの東インド会社がこぞって、イエメンからの輸入取引を始める。コーヒーの積み出しが行われたイエメンの小さな港の「モカ」が最初のコーヒーブランド、モカコーヒーになりました。