【完売しました】コーヒー生産量世界2位の国『ベトナム・アラビカ・スペシャルグレード』販売開始です。
原産国:ベトナム
生産地:ラムドン省 ダラット市
生産者:チンスイ氏
品種:カチモール
精製製法:水洗式
スクリーン:18
ベトナムは、東南アジアのインドシナ半島の東側に位置する、東シナ海に面した国で日本からは直行便で約6時間の距離にあります。国土は南北に縦長で面積は日本の約88%、ちょうど九州と四国の半分を引いたくらいの大きさです。一方で人口は1億人を超えており、さらに上昇が続くと見込まれています。
19世紀にはフランスの植民地となりましたが20世紀において二度の戦争を経験し、社会主義国という形で独立し現在に至ります。
フランスの植民地の期間が長かったため、さまざまな面でフランス文化の影響を受けています。コーヒーにおいてもベトナムコーヒーを作るときに使用する独特の抽出器具「カフェ・フィン」の形状は当時フランスで使われていたパーコレーターをアレンジして作られたものとされます。
20世紀初頭には上流階級の間で専門店でコーヒーを楽しむカフェ文化が浸透しました。
ベトナムの人々のコーヒー好きはよく知られていますが、伝統的なレシピとして有名なベトナムコーヒー(加糖練乳を加えたもの)の他にも、ヨーグルトコーヒー(ヨーグルト、砂糖、加糖練乳を加えたもの)、エッグコーヒー(卵黄、砂糖、加糖練乳を加えたもの)などがあります。
国の政策によりコーヒー生産量が大幅に伸びると、ロブスタ種コーヒーが庶民にも安価に入手できるようになり、コーヒーを楽しむ習慣が爆発的に広まっていったと言われます。
ベトナムで初めてコーヒー栽培がはじまったのは18世紀ごろ、キリスト教の宣教師が持ち込んだものが始まりだと言われています。1862年以降、ベトナム南部の一部がフランスの植民地になるとフランスがそこでコーヒー栽培を開始、フランス向けのアラビカの少量生産を行うようになりました。
1883から1885年にかけてベトナム北部のトンキンでの中国(当時の清国)とフランス軍の衝突を発端としたトンキン戦争および清仏戦争の結果、フランスが北ベトナムを占領し北部でもコーヒー栽培を開始するようになりました。
20世紀になりベトナム戦争が終結し南北ベトナム統一を経て、1986年ころにはコーヒー産業に可能性を感じた政府が主導してロブスタ種の新植を大幅に増やし、生産量は著しく伸びていくことになりました。現在ではブラジルに次ぐ世界第二位のコーヒー生産国となっています。
ベトナムで生産されているコーヒーの約95%はインスタントコーヒーなどに使われるロブスタ種で、世界最大のロブスタ種コーヒー生産国として有名ですがアラビカ種は生産量全体の数%と少ないながらも生産されています。
今回のコーヒーはベトナムの中央高原の山岳地帯にあるラムドン省のダラットで水洗工場を営んでいる生産者のチンスイ氏のコーヒーです。
チンスイ氏は1958年ベトナム中部クアンガイ省で生まれ若くしてラムドン省に入り1993年にコーヒービジネスを始めました。
当初、生産者から新鮮なコーヒーチェリーを仕入れ地元の水洗工場に販売していました。チェリーの買付エージェントとして8年間働いた後、2001年に水洗工場の建設を開始しました。他社との激しい競争の中でコーヒービジネスにおける浮き沈みを何度も経験しました。
今では数ある経験を経てチンスイ氏のコーヒーの品質はラムドン省の他の同種のコーヒーと比べ非常に良い品質と評価されています。